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今は「不動産バブル」なのか?」というテーマで話をした際、日銀のマイナス金利政策の影響で不動産投資が今注目されていると言う話をしました。実はもう一つマイナス金利政策の影響で人気になっているものがあります。それは個人向け国債です。マイナス金利政策の影響で銀行の普通預金だけでなく定期預金の金利も下がったため、相対的に個人向け国債の人気が高まっているのです。今回はその個人向け国債について説明したいと思います。

「個人向け国債」とは

まず、そもそも個人向け国債とは何でしょうか。国債を個人が買いやすくするために、1万円と小口に分けて発行できるようにしたのが個人向け国債です。政府が発行元ですから、国が元本保証をする安全性の高い商品です。ローリスク・ローリターンの金融商品として資産初心者にお勧めです。1万円と少額の金額から購入できるのも人気の理由です。

個人向け国債の種類は下記の3種類になります。

満期 金利タイプ 金利(税引前) 金利の算出方法 利子受け取り 発行月
変動10年 10年 変動金利 0.05% 基準金利×0.66(金利の下限:0.05%) 半年に一回 毎月
固定5年 5年 固定金利 0.05% 基準金利-0.05%(金利の下限:0.05%) 半年に一回 毎月
固定3年 3年 固定金利 0.05% 基準金利-0.03%(金利の下限:0.05%) 半年に一回 毎月

金利の算出方法はそれぞれ異なりますが、基準となる長期金利がマイナス金利政策の影響でマイナスになっているため、平成28年8月15日発行の個人向け国債の金利は下限の0.05%になっています。今後もしばらくはマイナス金利政策が進むと思いますので、この金利水準が続くと予想されます。

ローリスク・ローリターンの金融商品として考えた場合、大手銀行の定期預金金利がそれまでの年0.025%から0.01%に下がっているのに比べると、個人向け国債は魅力的な安全資産と考えることが出来ます。

「個人向け国債」のデメリット

デメリットもあげておくと、個人向け国債のデメリットは、発行から1年間は中途換金が出来ないことです。

また発行から1年経過すれば中途換金ができますが、中途換金には「直前2回分の税引き前の利子の金額×0.79685(税金)」の支払いが必要です。逆に言うとこのペナルティーを払えば、1年経過すればいつでも途中換金することが出来ます。

一年以上、できれば数年以上使う予定のない余裕資金をローリスク・ローリターンの金融商品である個人向け国債に振り分けるのが良いと思われます。

「変動10」が最もお勧め

3種類ある個人向け国債のなかで、現状の市場環境を考えると「変動10」が最もお勧めだと思われます。理由は、現在の金利水準がしばらく進むと予想されるというのが一つの理由です。また仮に長期金利が急上昇するような局面が訪れても、利回りはそこそこの水準(基準金利×0.66)で追随するからです。しかも、仮に他の金融商品の金利がそれ以上に上昇してきた場合は、上記で説明したペナルティーを払えば元本で換金できるので、その場合、個人向け国債を換金して、それより金利が高い金融商品に乗り換えることもできます。