risk (2)前回「「リスク」を認識して金融商品・不動産投資を検討しよう」のテーマで、リスクとリターンの関係について説明しました。ローリスク・ハイリターンの投資は存在しません。しかしながら、実は単体ではリスクが高い投資でも、組み合わせることによってリスクを軽減することが可能です。今回はそのリスクを軽減する方法について説明したいと思います。

分散投資をすると

例として、株に投資するとします。株Aは株価の値動きが激しいですがリターンも大きく、株Bは株価の値動きが比較的穏やかですがリターンも比較的低いと仮定します。一方の株のみ購入するとすると、リスクとリターンの関係は下の図のようになります。

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もし、この株Aと株Bを半分ずつ購入するとするとリスクとリターンはどうなると思いますか?

実は、このように2つの株に分けて投資すると、リターンはそれぞれのリターンの加重平均値になりますが、リスクは2つの株の加重平均値より小さくなります。つまり2つの株に分散して投資すると、リスクの軽減の効果につながるのです。
effectivefrontier_02

このことを、経済学の専門的用語で言うと「効果的フロンティア」と言います。理論的な説明は少し難しくなるのでここでは省きますが、分散投資をするメリットが分かりやすいグラフをもう一つお見せします。
stock_price

このグラフで示す通り、株Aと株Bの両方に投資すると、株価は個別の株だけに投資するより、株価の値動きは穏やかになることが分かります。

分散投資でリスクを回避

では、実際に分散投資はどのように行っていけば良いでしょうか?選択肢としては、個別株、ETF、投資信託が上げられます。ETFとは、「Exchange Traded Fund」の略で、日本語で言うと「上場投資信託」と呼ばれているものです。投資信託が証券取引所に上場しているので、株の売買と同じように証券会社を通して取引ができます。

個別株、ETF、投資信託を比較すると下記のようになります。なお、手数料が比較的安いと言われているネット証券を使った場合での比較になります。

購入窓口 購入金額 購入時のコスト 売却時のコスト 運用時のコスト その他メリット
個別株 証券会社 銘柄による 0.1%程度 0.1%程度 無し
ETF 証券会社 1万円~10万円程度 0.1%程度 0.1%程度 0.1%~1%
投資信託 銀行・郵便局・証券会社など 1万円~ 0~3% 0.1~0.5% 0.5~2% 自動積立可

個別株は5万円程度から中には100万円の銘柄もあり、資金があまりない人には、個別株だけで分散投資を行うのは現実的ではありません。

ETFは、売買時、運用時のコストが低いことがメリットですが、自動積立が出来ない(定期的に自分で購入する必要がある)点と、十分な分散投資を行うには、投資信託に比べ多少資金が必要なことがデメリットになります。

投資信託は逆に、1万円から始められ、自動積立もできるので、初心者にとっては気楽に始められることができますが、運用時のコストも高いので長期投資では無駄なコストを払う必要があるのがデメリットになります。

S & Partnersのスタンスとしては、「」を最大の手段という立場から、ある程度の資金(10万円程度)からETFに投資することをお勧めしたいと思います。