portfolio (2)前回「「ポートフォリオ」のススメ(その1)」」というテーマで、「ポートフォリオ」という概念の説明と、その重要性を説明しました。今回は具体的なポートフォリオの作る(アセットアロケーション)際のポイントを説明したいと思います。

ポイント1:リターンよりもまずリスクを考える

どの程度のリターンを期待するかをまず考え、ポートフォリオを検討しがちですが、それよりもリスクをどの程度許容できるかをまず第一に考える方が重要です。

なぜなら、高いリターンを期待するあまり、海外新興国株などリスクが高い投資先に過度に集中投資を行い、大きく損失が出てしまい、資産運用を中断せざるを得ない状態になっては元も子もありません。

そうならないためにも、どの程度マイナスになっても受入れられるか、すなわち、どの程度リスク許容度があるか認識したうえで、ポートフォリオを検討すべきです。

ポイント2:相関関係を正しく理解する

分散投資が重要と理解して、例えば国内の複数の株を購入しても、多少のリスク軽減になっても十分な分散投資の効果は得ることができません。なぜなら「国内」という同じ環境で、「株式」という同じ金融商品では、相関関係が高いためです。

相関係数 国内債券 国内株 外国債券 外国株
国内債券  1.00
国内株 -0.23 1.00
外国債券 -0.04 0.06 1.00
外国株 -0.09 0.66 0.55 1.00

一般的に、「株式」と「債券」、「国内」と「海外」では、相関関係が低く、それぞれに適切に分散すると効果的なリスク分散が可能になります。加えれて言えば、株式や債券などの「金融商品」と不動産などの「実物資産」に分散するのがより望ましいと思われます。

ポイント3:定期的に見直しを行う

運用を開始してしばらく経つと、当然のことながら、期待する以上のリターンを得ている資産もあれば、大きくマイナスになっている資産も出てきます。その結果、当初設定したポートフォリオが崩れてきます。

それを当初設定した割合に資産配分を戻すことを「リバランス」と言いますが、そのリバランスを定期的に見直すことが重要です。なぜなら、ポートフォリオが崩れているといつのまにか想定以上の大きなリスクを取ってしまったりするためです。

rebalance

リバランスの例

例えば、100万円を国内債券・国内株・外国債券・外国株に25万円ずつ投資し、一年後に国内株、外国株が値上がりし割合が増えた場合、それらを売却し、国内債券を買い増すことで、リバランスを行います。

ただし、頻繁にリバランスを行うのは逆効果です。なぜなら、売買手数料や売却益に対する税金などのコストが増えるためです。半年か1年に1度程度が望ましいと思われます。

また、大きな市場環境の変化で、期待リターン・リスク・相関関係が変化した際には、ポートフォリオ自体の見直しも場合によっては必要だと思います。