portfolio

リスクを軽減する方法・「分散投資」のススメ」のテーマで、リスクを軽減するためには分散投資が重要であることをお話ししました。では、具体的にどのように分散して投資すれば良いでしょうか?「どの投資分野に、どの程度投資するか」を投資の世界では「アセットアロケーション」と言い、その出来上がった組み合わせを「ポートフォリオ」と言います。今回はそのポートフォリオについて説明したいと思います。

「ポートフォリオ」の重要性

投資の成績に影響するのは、8割がポートフォリオの作り方であると言われています。どの投資分野に、どの程度投資するかをまず検討する方が、投資のタイミングを図ったり、どの個別銘柄や金融商品に投資するかを検討することよりも、より重要だということです。

なぜなら、個々の投資分野ごとに安全性や収益性が異なり、また各投資分野間の相関関係も異なるため、まず適切な投資分野の組み合わせを設定することで、安定した資産運用が出来るからです。

しかしながら、残念ながら誰にでも当てはまるような理想的な最適のポートフォリオというものは存在しません。どの程度リターンを期待するのか(、逆に言うとどの程度リスクを許容できるか)によってポートフォリオが異なるうえ、時代や資産運用の考え方によって、様々なポートフォリオが考えられています。

ポートフォリオの例

5~6%のリターンを前提として、今回は3つの例をご紹介したいと思います。

GPIF

ニュースでも日々取り上げられているので、ご存知の方もいると思いますが、公的年金の積立金を運用している組織が「GPIF」です。

GPIFのポートフォリオはHPで公開されていますが、下記のようになっています。

  • 国内株 25%
  • 国内債券 35%
  • 外国株 25%
  • 外国債券 15%
  • その他 0%

数年前までは国内債券が60%だったのが、35%に大幅に引き下げられました。結果、昨年度は5兆億円以上の赤字になり批判がでています。

結果論として裏面にでた感じですが、個人的には短期的な結果でなく、もっと長期的な視点で判断すべきだと思います。

山崎元さん

山崎元さんは著名な経済評論家で、沢山の著書もあり、私自身大変勉強になっている方です。

山崎元さんが提案するポートフォリオは下記のようになっています。

  • 国内株 22.76%
  • 国内債券 43.64%
  • 外国株 33.60%
  • 外国債券 0%
  • その他 0%

厳密に言うと、パーセンテージでは提案内容を正しく表すことが出来ていませんが、今回は単純化のためこのように表現しました。

山崎元さんの提案する考え方として重要なのは、「国内株と外国株の比率と40%対60%」、「外国債券は現時点では不要」ということだと思います。

内藤忍さん

内藤忍さんも、沢山の著書があり、ずっと投資教育をされてきた方です。

内藤忍さんは最近では国内不動産や海外不動産だけでなく、ワイン投資なども提案されていますが、金融資産1,000万までのポートフォリオは下記のようになっています。

  • 国内株 20%
  • 国内債券 20%
  • 外国株 20%
  • 外国債券 20%
  • 流動性資産・REIT・コモディティ 20%

このように、ポートフォリオは人・組織によって異なります。では、自分自身のポートフォリオはどのように作れば良いか、次回そのポイントをお話ししたいと思います。